三井ベンチャーズ NEWS

NEWS 2007

[01/23/2007]

サイリーン・ファーマスーティカル社、4,400万ドルのシリーズCファイナンスを完了


HBMバイオベンチャーズとリリー・ベンチャーズの両社をリードベンチャーとする資金調達

米国カリフォルニア州サンディエゴ、2007年1月23日 - 癌治療用低分子薬の新薬開発を手がけるサイリーン・ファーマスーティカル社は、本日、HBMバイオベンチャーズ(ケイマン諸島)及びリリー・ベンチャーズの両社をリードベンチャーとする4,400万ドルのシリーズCファイナンスを完了したと発表しました。同社は、2つのトランシェ(調達額の約60%と40%に相当)に分けて資金の払込を受けることを決めました。今回調達した資金は、複数の種類の癌を適応とするCX-3543の第2相試験として人での臨床試験を行うための資金として、また、さらに2つの製品を開発段階に進めるために用いられる予定です。CX-3543は、サイリーン社が開発中の複数の種類の癌に対する最先端の治療薬で、rRNA遺伝子のPol I転写の際に癌細胞中で増幅されるタンパク質-DNA相互作用をターゲットとするリボソームRNA生合成阻害薬(RBI)として働きます。

HBMバイオベンチャーズ(ケイマン諸島)とリリー・ベンチャーズのほか、新たに加わり、又は投資を再開したのは、サンダーリング・ベンチャーズ、ノバルティス・バイオベンチャーファンド、バイオベンチャーズ・インベスターズ、リサーチ・コーポレーション・テクノロジーズ、三井ベンチャーズ、セルジーン・コーポレーションの各社です。HBMパートナーズ(HBMバイオベンチャーズの投資顧問)のエーリッヒ・プラッツァー博士、リリー・ベンチャーズのS・エドワード・トーレス氏、ノバルティス・バイオベンチャーファンドのラインハルト・J・アンブロス博士の3氏がサイリーン社の取締役会に選任されました。また、それに先立ってウォルター・ギルバート博士とデボラ・ワイドナーの両氏が取締役に任命されました。ギルバート博士は、DNA塩基配列の迅速決定法の発見で1980年のノーベル化学賞を受賞しており、ハーバード大学で40年間、輝かしい学者生活を送ったのち、バイオジェンの共同設立者となり、CEOを務めました。また2001年からはバイオベンチャーズ・インベスターズのマネージング・ディレクターも務めています。ワイドナー氏はハーバード・ビジネススクールでMBAを取得し、政府と民間の両市場で25年間かけて培われた財務戦略の知識を持っています。以前は、ゼネラル・エレクトリック・キャピタル社の金融サービスグループの社長として、数十億ドルのレバレッジド・ファンドを運用し、ロバートソン・スティーブンス社の投資銀行業務担当マネージング・ディレクターやアダムス・ハークネス社のマネージング・ディレクターも務めていました。

サイリーン・ファーマスーティカル社のウィリアム・G・ライス社長兼CEOは次のように述べています。「当社のリード化合物や独自のリボソームRNA生合成阻害技術に対する関心の高さを大変うれしく思っています。今回の資金調達によって、CX-3543の複数の第2相試験を完了させ、自社開発による新薬候補化合物で製品パイプラインを拡充することができるでしょう。さらに、この資金調達によって有能で結束力のある取締役会ができあがり、この取締役会が見識あるガバナンスを提供し、当社が成功路線を継続する後押しをしてくれるでしょう。」

HBMパートナーズの投資アドバイザーで、かつてロシュ社で癌分野の戦略的マーケティング責任者を務めていたエーリッヒ・プラッツァー博士は、「当社は、臨床開発段階にある革新的な製品を持ち、大手医薬品企業と強力な提携関係を結べる可能性のある企業への投資を望んでいます。サイリーン・ファーマスーティカル社は、この条件に間違いなくあてはまる企業です。サイリーン社の臨床開発への取り組みはダニエル・フォン・ホフ博士が主導しており、サイリーン・ファーマスーティカル社は、リボソームRNAの生合成装置を直接ターゲットとする分野において業界をリードしています。」と述べています。

「リリー・ベンチャーズは、複数の新薬候補化合物を生み出す可能性のある有望な技術を持つ企業に投資しています。」と語るのはリリー・ベンチャーズのS・エドワード・トーレス氏です。「サイリーン社のRBI技術は、確認されている抗癌薬の作用経路内の新たな標的を介して、幅広い種類の癌に対して抗癌作用を発揮する薬剤をデザインすることができます。こうした医薬品は、癌患者と医師に新しく有用な手段をもたらす可能性があります。」

サンダーリング・ベンチャーズのゼネラル・パートナー、フレッド・A・ミドルトン氏は「癌治療の先進的企業を築きあげる上で、他の一流ベンチャーキャピタルファンドの支援と参加を得たことを、サイリーン社の取締役会会長として、また、初期の投資家の1人として、うれしく思います。」と述べています。

サイリーン・ファーマスーティカル社について

サイリーン・ファーマスーティカル社は、致命的な癌を標的とした低分子薬の創薬、開発、商品化を専門に行っている医薬品企業です。サイリーン社は、独自のリボソームRNA生合成阻害技術(RABIT (TM))を用いて薬剤抵抗性を持つタイプの癌に有効な分子を設計し、さまざまな開発段階にある複数の候補薬を創り出しています。同社が開発中の最先端の癌治療薬であるQuarfloxin(CX-3543)は、リボソームRNA生合成阻害薬(RBI)で、慢性リンパ性白血病の適応で第2相臨床開発、固形癌を適応として後期第1相臨床開発の段階にあります。詳細については、同社のウェブサイト(http://www.cylenepharma.com.)をご覧ください。

http://www.cylenepharma.com/